コラム

東京の神社仏閣を参拝しようと思っていたはずなのに、気がついたらディズニーランドにいた話

東京旅行での学び
yuki-yoshida

今年のはじめに「東京の神社仏閣をめぐる1泊2日旅行」を計画しました。

色々あってメンタルが落ちていたので、なにか楽しみを作りたかったんですよね。

しかし、実際に神社仏閣を参拝したのは1日目だけ。

2日目は、神社仏閣と同じくらい大好きな東京ディズニーランドに行っていました。笑

なぜこんなことが起きたのか。なぜ私はディズニーランドへ行くことになったのか……。

なかなか深い旅行だったので、今日はそのときの話を紹介したいと思います。

いざ、東京へ!しかし……

旅行当日。まずは京都から新幹線に乗り、品川駅へ。

しかし、雪の影響で新幹線に遅れが発生しており、駅への到着が予定よりも遅れました。

やっとの思いで品川駅に到着したものの、目的地の神社へ向かうJR線にも遅れが発生。

大混雑の電車の中で、15分ほど待たされました。

ただでさえ電車が苦痛だと言うのに、めちゃくちゃしんどかったです……。

不完全燃焼だった神社参拝

電車を降りてまず向かったのは、ずっと行きたかった某神社です。

しかし、初詣シーズンだったことや、祭日だったことが影響してか、境内はものすごい人で溢れ返っていました。

あまりにも人が多すぎて、神社の神聖な空気を全く味わうことができず、テンションがダダ下がり。

「こんなん人を見に来ただけやんか!」と思ってしまったほどです(笑)

その後、授与品を買ってからもう一度本殿に寄って帰ろうと思ったのですが、混雑の影響で一方通行になっていたため、本殿に寄れないまま帰る羽目に……。

とても参拝を楽しみにしていたのに、不完全燃焼で終わりました。

50回に一度の凶

その後は気を取り直し、お寺へ移動。

こちらも大量の参拝客で溢れていて、ちょっと心がザワザワしました。

ゆっくり境内を散策してお願い事をした後、近くにあったおみくじを引いたら……。

なんと、でした。

私は年間50回近くおみくじを引く“おみくじオタク”ですが、凶を引くことは滅多にありません。

1年に1回引くか引かないか、というレベルです。

それなのに、はじめて来た場所で、真剣にお願い事を話した後に凶のおみくじが出るとは、かなりショッキングでした。

予想だにしていなかった出来事に、ただただ絶句。

「もうこれ以上、東京にいたくない……今すぐ京都に帰りたい……」

そう思いました。

これからどうする?

あまりにも嫌なことばかり起きるので、このまま京都に帰ろうか本気で悩みました。

メンタルを立て直すための旅行のはずなのに、余計にメンタルが病んでしまっては何の意味もありません。

しかし、今ホテルをキャンセルすると、宿泊料金分のキャンセル料を取られます。

それだけでなく、この時点ですでに、私は次の日の荷物をホテルへ送ってしまっていました。

となると、その返送手続きも厄介です。

とりあえず、まだチェックインまで少し時間があったので、近くにあったファーストフード店で休憩することにしました。

メンタルが落ちたとき、私はまず「今できることの中で、すぐに気分が明るくなることはなんだろう?」と考えます。

そして、できる範囲で、それを実行していくのです。

「今すぐに実行できる、なにか楽しいことはないだろうか?」

「すぐに気分が明るくなれることは何があるだろうか?」

一人でポテトを頬張りながら、一生懸命考えました。

そのとき、私の頭に浮かんだのは、ディズニーの存在でした。

予約争奪戦に勝つ!

今いる場所からディズニーリゾートまでは、電車で約40分。

決して遠くない距離でしたが、この時点で時刻は15時すぎです。

今からランドやシーへ入園したとしても、できることは限られています。

そのため、パークで遊ぶのは諦めて、パーク外のレストランで夕食を取ろうという考えに至りました。

パーク外のレストランは基本的に予約制で、厳しい予約争奪戦を勝ち抜いた人しか行くことができません。

もちろん、頻繁に予約サイトをチェックすればキャンセルを拾えることもありますが、それができるかどうかは「運しだい」です。

なので、「もしかしたら、キャンセルを拾えない(=レストランに行けない)こともあるかもしれないな……」と思っていたのですが。

なんと、運よく、一番行きたかったレストラン※①のキャンセルを拾うことに成功し、無事に予約を取ることができました!!

思わず、一人でガッツポーズ(笑)一気に気分が高まりました。

※①:「シェフ・ミッキー」という、ディズニーアンバサダーホテル内にあるレストラン。各テーブルにミッキーがご挨拶に来てくれて、一緒に写真撮影を楽しめる。

念願の舞浜へ

一旦ホテルへ戻ってチェックイン手続きを済ませてから、ディズニーリゾートがある舞浜駅へ向かいました。

何度も来ている場所ですが、「予定していなかった来訪」はこのときが初めてでした。

そのため、「自分は今、舞浜の土地にいる」ということがとても不思議で、でも、とても嬉しくて……泣いてしまいました。

舞浜駅構内にある“東京ディズニーリゾート”の電光掲示板を見たときの感動は、今でも胸に強く焼き付いています。

アンバサダーホテルへ到着し、シェフ・ミッキーの入口へ来たときも、思わず涙。

まさか舞浜に来ることになるとは、夢にも思っていなかったので(笑)

ディズニーの空気を思う存分吸えることがすごく嬉しかったんですよね。

何より、テーブルに挨拶に来てくれたミッキーがすごく優しくて※②、この日の不幸や嫌な記憶がすべて吹っ飛びました。

親切で優しいキャストさんとお話しながら、おいしい食事を楽しみ、ミッキーに元気をもらう……。

私の大好きな“東京ディズニーリゾート”の要素を、すべて味わうことができました。

しかし、ここまで来てしまったら、やはりパークの中に行きたくなるものです(笑)

「明日は、ディズニーランドに行きたいな……。」

……え????(笑)

※②:今まで100回近くミッキーと会ってきましたが、その中でもトップ3に入るくらいには優しくて素晴らしいミッキーでした。

友人の鶴の一声

次の日。予定通り神社仏閣めぐりをするか、ディズニーランドへ行くか、ものすごーく悩んでいました。

せっかく東京にいるのなら、もう一度、ディズニーの空気をたっぷり吸いたい。

でも、ずっと行きたかった神社仏閣も捨てがたいし、そこに行くために私は東京に来たわけで……(笑)

身支度をしながら、延々と悩んでいました。

すると、私が東京にいることを知った関東在住のお友だちから連絡がありました。

「今ランドで開園待ちしてるよ!」

これはもう、行くしかありません(笑)

慌てて朝食を食べ、舞浜へ向かいました。

メンタル回復!

そんなこんなで、2日目はディズニーランドで遊び尽くすことに。

たくさんのキャラクターに会ったり、お友だちと新しいショーを堪能したり、おいしい食事を満喫したり、雲ひとつない空の下でのお散歩を楽しんだり……。

「もしかしたら、私はディズニーに行くために東京へ来たのかもしれない……!」と思うほど、とても充実した1日を過ごせました。

ディズニーランドの土地に足を踏み入れていることが本当に嬉しくて幸せで、ずっと一人で泣いていましたね(笑)

連休明けでさほど混雑していなかったため、いつもよりも快適にパークを楽しめた気がします。

おかげですっかりメンタルも回復し、元気に京都へ帰ることができました。

まとめ

今回は、今年の1月に起きた東京旅行での出来事をゆるやかに語ってみました。

「当初の予定とはちがう道に進むことになった。でも、とても楽しくて幸せな経験ができたから結果オーライ!!」

今回紹介した私の出来事は、私たちの人生そのものだとも言えるのではないか、と思います。

予定していた道で困難に出会ったときや、予定外の道を進まなければいけなくなったとき。

私たちは、とても不安になりますし、気分も落ち込みます。

けれど、それはあくまでも、「本当に目指すべき場所へ向かうための通過点」でしかない場合も往々にしてあります。

人生はケセラセラ。

あれこれ考えず、流れに身を任せていれば、おのずと自分に最適な道・場所へ辿り着きます。

だからきっと、何が起きても大丈夫……!!

そのことを忘れずに、できるだけ前向きに生きていきたいなあと、改めて思いました。

最初は色々ありましたが(笑)とても学びが多くて充実した2日間でした。

ABOUT ME
ゆき
ゆき
生きづらさマイスター
1996年生まれ。佛教大学大学院・社会学専攻社会学研究科(修士課程)修了。 自身のさまざまな生きづらさ体験をもとに、当事者目線からの情報発信や支援活動をおこなっています。
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