精神疾患

障害者手帳って実際どうなの?精神障害者保健福祉手帳3級を持つ私がメリットとデメリットをお伝えします

精神障害者手帳 メリットとデメリット
yuki-yoshida

うつ病やパニック障害をはじめとした精神疾患を抱えている方は、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

私もその一人で、2022年3月から3級の手帳を所持しています。

そこで今回は、精神障害者保健福祉手帳を実際に所持して感じたメリットとデメリットをまとめてみました。

これから手帳を申請予定の方や、申請を迷われている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

手帳を持つメリット 

ここからは、精神障害者保健福祉手帳を持つメリットについて紹介します。

あくまで私個人の感想・意見となりますが、どなたかの参考になれば嬉しいです。

︎公共施設やレジャー施設の料金が割引になる

個人的に、手帳を持って一番良かったなと思うのは、さまざまな施設の利用料が割引になることです。

テーマパーク、植物園、水族館、美術館、博物館、映画館、お寺など……。

お恥ずかしい話、私は障害年金とわずかな収入で毎日を過ごすのが精いっぱいなので、こういった割引はとてもありがたいですね。

割引額は施設によって異なり、半額になるところや無料になるところまで、ピンキリです。

だいたいの施設は同行者(1名まで)も割引になるので、「外出には付き添いが必須」という方でも安心して利用できます。

また、「障害者手帳で行こう!~全国版~」というサイト では、手帳割引が適用される施設が都道府県ごとに掲載されています。

気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

︎電車やバス、飛行機、タクシーなどに割引価格で乗れる 

手帳を持っていると、電車やバス、飛行機、タクシーなどに特別料金で乗ることができます。

とはいえ、電車やバスは、割引が適用されない路線も結構あるので、私はタクシーの割引しか利用したことがないですね……。

ちなみに、タクシーは運賃の10%が割引になりますが、こちらもタクシー会社によっては割引適用外のところがあります。

手帳割引を利用したい場合は、電車やバス同様に事前に確認するのがおすすめです。

︎スマホ料金が割引になる 

ドコモ、au、ソフトバンクの各種スマートフォンを所持している場合、障害者手帳を所持している方向けの割引サービスを受けることができます。

私はauのスマホを所持しているので、毎月の基本使用料や各種サービス使用料が割引になる「スマイルハート割引」というサービスを利用しています。

auの場合だと、auショップでの申し込みはもちろん、郵送での申し込みもできるので、外出が難しい方でも安心です。

「サービスを利用してみたい!」と言う方は、各携帯会社の公式サイトを確認してみてくださいね。

︎障害者雇用や就労支援事業所を利用しやすい

障害者雇用や就労支援事業所を利用したい場合は、手帳を持っていた方が圧倒的に有利です。

それは、手帳がないと応募できない求人や、利用できない事業所があるからです。

特に障害者雇用の求人は、「障害者手帳を持っていること」という応募条件を設けている企業も少なくありません。

求職している方や、事業所の利用を検討している方は、手帳ひとつ持っておくだけで選択肢の幅が広がりますよ。

手帳を持つデメリット 

ここからは、精神障害者保健福祉手帳を持つデメリットについて紹介します。

どちらかと言えば、「デメリット」というよりも、「手帳を所持する際に覚悟しておいた方がいいこと」という意味合いが強いかもしれません。

︎人に見せるときに勇気がいる 

まず1つ目のデメリットは、「人に見せるときに勇気がいる」ということです。

手帳割引を利用する場合、施設の受付の方やタクシーの運転手さんなどに手帳を見せなければいけません。

正直、そのときに、ちょっとだけ勇気がいるというか、相手の顔色が気になります。

今まで一度も嫌な顔をされたことはないのですが、それでもやっぱり、毎回ちょっと怖いですね。

私の場合は対人恐怖症を患っているので、余計に勇気がいります……。

︎申請・更新手続きがベラボーにめんどくさい

2つ目のデメリットは「申請や更新手続きがベラボーにめんどくさい」ということです。

「何枚もの書類を手配し、記入し、主治医の先生に診断書を書いてもらって、市役所に提出する」―。

その行為は、精神病患者にとって、ものすごく負担がかかります。

「今すぐに手続きするのはしんどい」「ちゃんとできる自信がない」という方は、ある程度症状が落ち着いてきてからでも良いかもしれません。  

以下の記事で、申請・更新の手続き方法を詳しく紹介してます。ご興味ある方はぜひ。

︎「自分は障害者なんだな」という現実を突きつけられる

3つ目のデメリットは、当たり前っちゃ当たり前ですが、「“障害者”という現実を突きつけられる」ということです。

障害者手帳は、「あなたには障害がありますよ」ということが認定された方にのみ付与されるものです。

そのため、手帳を手にするだけで「自分は公が認めた“障害者”なんだな~」という気持ちになります。

「受け入れなければいけない現実」と言われればそれまでですが、慣れるまではちょっと、抵抗を感じる方もいるかもしれません。

まとめ

本記事では、精神障害者保健福祉手帳を持つメリット・デメリットを紹介してみました。

たしかに手続きはめちゃくちゃ大変ですが、それを除けば大きなデメリットや不満点はないですし、個人的には、手帳を取得して良かったなと思っています。

皆さんも、体調に負担のない範囲で、手帳Lifeを楽しんでみてくださいね。

ABOUT ME
ゆき
ゆき
生きづらさマイスター
1996年生まれ。佛教大学大学院・社会学専攻社会学研究科(修士課程)修了。 自身のさまざまな生きづらさ体験をもとに、当事者目線からの情報発信や支援活動をおこなっています。
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