婦人科系の悩み

子宮内膜症で腹腔鏡手術!5日間の入院生活の体験談

子宮内膜症 手術入院
yuki-yoshida

今回は、子宮内膜症で手術入院をしたときの体験談をお話していきたいと思います。

5日間の入院生活で起きたことや感じたことを詳しく綴っています。

これから手術入院を経験される方の参考になれば幸いです。

入院初日

入院初日は、特に何もせず過ごしました。

手術は次の日だったので、「ただ病院に泊まるだけ」という感じでしたね。

ただ、私の場合は人生初の手術入院だったので、とにかく不安が強くて仕方なかったです。

あまりにも不安が大きすぎて、途中で過呼吸を起こしてしまったほど……。

健康な状態で一人ぽつんと病室にいるのは、メンタル的にかなりしんどいです。

これから入院予定の方は、何か気を紛らわせられそうなものを持って行くのがおすすめかなと思います。

手術当日の朝

入院2日目は、いよいよ手術当日。

手術は午後からだったので、朝食はふつうに出してもらえました。

(午前の部の手術だった人は、朝食なしだったようです。)

おいしい朝食を食べられたのは良かったですが、とにかくこの「手術までの待ち時間」がかなりしんどかったですね。

スマホをいじったり、AKBの曲を流して踊ったり、ボーッとしたり……(笑)

色々なことをしていましたが、何をやっても“うわの空”という感じで、生きた心地がしませんでした。

手術準備

11時半くらいに看護師さんが来て、手術着(バスローブの薄い版みたいなものです)に着替えるようアナウンスがありました。

鏡に映る自分の姿を見て、「まさかこんなものを着る日が来るなんて~」と、めちゃくちゃ病みました(笑)

その後、麻酔の先生が来て、手術の詳しい説明をしてくださったのですが、不安がピークに達した私は大号泣。

「とにかく早く終わってほしい、でも、できることなら手術なんてしたくない……!!」

そんなことを、ひたすらに考えていました。

いざ、手術へ

13時頃、再び看護師さんがやってきました。

そして、よくわからないまま看護師さんについて行くと、そこはもう手術室の前で……。

「え、そんな急なん!?」と思ってるうちに手術室に入れられて、あっさりと扉が閉まりました。笑

(付き添いに来ていた母とは、ここでお別れでした。)

「やばい、もう逃げられねえ!」(逃げないで笑)と思ってるうちに手術台に上がらされ、不安すぎて死にそうになってる私をよそに、淡々と準備が進められました。

そして、麻酔を入れられ、「だんだん眠たくなりますよ〜」と言われて……。

……

……

気付いたら、病室のベッドにいました。

手術直後

「もう終わったで。」

目が覚めて、母にそう言われた瞬間、安心して涙がドバーーーーーっと出ました。

当初の予定通り、3時間ほどの手術で済んだようです。

手術直後は、かなり意識が朦朧としていました。

ただ、すごくお腹が痛かったことと、とにかく酸素マスクが邪魔で何度も付け直していたことは、なんとなく覚えています。

意識がはっきりしてきたのは、心電図やら何やらの機械装置が全て外れ、点滴だけになった21時頃でした。

ちょっとだけスマホをいじる余裕も出てきて、LINEを返したり、Twitterを見たりしてましたね。

あとは、看護師さんに支えてもらいながらベッドに座る練習もしました。

ぬぼーーーっとして、とにかく身体全体が痛くて重くてしんどかったです。

「なんじゃこりゃ!」と思いました。はじめての感覚でした。

手術後の夜

23時頃、さっきよりスムーズに座ることができるようになったので、看護師さんに付き添ってもらいながらトイレに行く練習をしました。

これがまあ、めちゃくちゃしんどかったですね。

身体の節々が痛いこともあって尿が出ず、かなり心配でした。

夜中2時頃には、看護師さんに手伝ってもらいながら服を着替え、温かいタオルで身体を拭いてもらいました。

今まで当たり前にできていたことが自分の力だけじゃ何ひとつできなくなっていて、なんだかとても情けなくなりました。

そりゃあ数時間前まで全身麻酔で強制的に眠らされていたのですから、しゃーないっちゃしゃーないですね。

めちゃくちゃ眠たかったのですが、看護師さんが2時間ごとに様子を見にきてくれたため、あまり熟睡できませんでした。

すごくありがたい反面、ちょっとだけ辛かったです……。

そんなこんなで、ウトウトしながら過ごしていたら、いつの間にか朝になっていました。

手術後からずーーーーっと出なかった尿も出て、点滴も外れ、めでたし、めでたし!!でした。

入院3日目

入院3日目(術後1日目)は、1日中、諸々のしんどさに耐えながら過ごしていました。

麻酔の影響なのか、ずっと吐き気がしてご飯をほとんど食べられず、眠たいのに眠れず、何もする気が起きず……。

ベッドから起き上がり、立ち上がってトイレに行くだけでも一苦労でしたし、もうほんとに、全てが嫌でした。

お見舞いに来てくれた母ともほとんど話せず、モヤモヤ~とした不安と恐怖が全神経を支配し、頭がおかしくなりそうでした。

5日間の入院生活のなかで1番しんどかったのは、間違いなくこの3日目です。

ただひたすらに、「しんどい~」と思っているだけで1日が終わりました。

入院4日目

入院4日目(術後2日目)は、前日よりも身体が動きやすくなっていました。

ご飯もほとんど食べることができて一安心でしたね。

ようやく「何かをしよう!」という気になり始めたので、持ってきた本を読んだり、コロナの情報を収集※①したりしながらゆったりと過ごしました。

お見舞いに来てくれた母と会話を交わす余裕もありました。

夜には主治医の先生の診察があり、改めて、手術に関する詳しい説明を受けました。

10日前に手術が決まったときは、チョコレート嚢胞は8cmだったのですが、手術時にはなんと、9cmになっていたようです。

「痛かったでしょう」とおっしゃっていましたが、はい、それはもう、ものすごく痛かったですよ……(笑)

先生の診察の後は、前日には無理だったシャワーに挑戦しました。

身体も心もスッキリできて嬉しかったです。

※①:私が入院したのは、2020年4月中頃。ちょうどコロナが流行し始め、緊急事態宣言が出され始めた頃でした。

入院5日目

朝一番の検温と同時に、血液検査をされました。

どうやら、検査結果次第で、「今日退院できるかどうか」が決まるようでした。

この頃には傷の痛みがかなりマシになっていたので(慣れただけかもしれませんが)、当時運営していた個人ブログを書いていました。

AKBの曲を軽く踊る元気も出てきて、わりと平和でしたね。

そうしたら、お昼ご飯を食べ終えた頃に、看護師さんがやってきました。

「先生と相談して、今日の退院がOKになったのでいつでも帰っていいよ~。帰る時間決まったら教えてね〜。」

急すぎてちょっと???でしたが(笑)無事に退院が決まってとても嬉しかったです。

まとめ

本記事では、子宮内膜症の治療で手術入院をした5日間のあれこれをまとめてみました。

辛い時間や苦しい時間もたくさんありましたが、無事に手術を終えられて、そして無事に退院できて本当に良かったです。

長かったようで短かった5日間。

「自分一人の力で寝て、起きて、着替えて、お風呂に入れることの幸せ」を改めて感じられた5日間だったなあと思います。

今ある“当たり前”は、決して当たり前ではないのだということを、これからも忘れずに生きていきたいです。

ABOUT ME
ゆき
ゆき
生きづらさマイスター
1996年生まれ。佛教大学大学院・社会学専攻社会学研究科(修士課程)修了。 自身のさまざまな生きづらさ体験をもとに、当事者目線からの情報発信や支援活動をおこなっています。
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