婦人科系の悩み

子宮内膜症で手術入院!退院後のあれこれと、手術入院を経験して学んだこと

子宮内膜症 手術入院
yuki-yoshida

以前、子宮内膜症が発覚して手術をすることになった経緯や、手術入院をしたときの体験談を書きました。

今回は、手術入院を終えて退院後の話を書いていきたいと思います。

退院後の過ごし方や回復過程はもちろん、「手術入院を経験して学んだこと」も綴っています。

手術入院を控えている内膜症患者さんは、ぜひ読んでみてくださいね。

退院後のあれこれ

まずは、退院してから完全復活するまでの1か月間の話を綴っていきたいと思います。

「退院後のリアル」が少しでも伝われば幸いです。

退院した次の日

やっとの思いで退院した翌日。夕方に、38度の熱を出しました。

インフルエンザ並みの高熱にびっくりし、思わず体温計を二度見。

慌てて病院に電話をかけました。

電話に出た先生は、冷静にこうおっしゃいました。

「無理して動くと、高熱が出ることが多いです。」

実は私は、朝からずっと、入院中の荷物整理をしていました。

先生の言う通り、かなり無理して動いていたのです……(笑)

その後、お薬を飲んで寝たらすぐ治りましたが、とてもびっくりしましたね。

退院直後の体力や免疫力の低さを完全に舐めていました。

健康のありがたみ

退院してから数日は、ベッドからほとんど動かず、ひたすら安静に過ごしていました。

おかげでそれ以降、熱を出すことは一度もありませんでしたが、身体の節々がかなり痛かったです。

病院と違ってベッドの高さも調節できませんし、動くたびに激痛が走るので、ずっとイライラしていました。

しかし、そんな日々もほんの一瞬で、徐々に痛みは落ち着いていきました。

日を重ねるごとに「できること」と「動ける範囲」が増えていったので、それはすごく嬉しかったです。

健康のありがたみを、ひしひしと感じました。

身体の劣化

退院から10日後、久しぶりに外へ出ました。

母の運転する車で1時間くらいドライブしただけでしたが、久しぶりの外の景色はとても新鮮でした。

その次の日は、近くの公園をお散歩

たったの10分間、ゆっくりと歩いただけで、驚くほどフラフラに……。

想像以上に体力が衰えていて、ものすごくショックを受けました。

それから3日後には、自宅近くの神社へ行きました。

普段は5分ちょっとで到着するのですが、坂道に苦戦して15分もかかってしまいました……。

めちゃくちゃスローペースで歩いているお爺さんに追い抜かされて、すごく悲しかったですね(笑)

手術入院の大変さを改めて思い知った出来事でした。

ようやく日常へ

その後は少しずつ歩く時間や距離を増やし、地道なリハビリを続けました。

そして、退院から2週間が経った頃には、ようやくいつものペースで歩くことができるようになりました。

傷が痛むこともほぼなくなり、念願だった車の運転もできるようになって嬉しかったです。

そして、退院から1か月後には、手術前と何ら変わらぬ生活を送ることができるようになりました。

「緊急事態宣言が解除されるのと私の身体が回復するのとどっちが早いかな?」と思っていましたが、私の方が早かったですね。

「コロナに勝った!!!!」と思いました。

(勝ってはいない笑)

手術入院を経験して学んだこと

ここからは、「手術入院の経験を通じて学んだこと」を3つ紹介します。

  • 無理をしない
  • すべては良きタイミング
  • ストレスを溜めない

それでは、ひとつずつ詳しく述べていきましょう。

無理をしない

退院直後の私は、身体が弱っているにもかかわらず、無理をして動いてしまいました。

その結果、高熱を出し、めちゃくちゃしんどい思いをする羽目に……。

私は昔から、よくこういった失態を犯しがちでした。

自分のキャパを正しく理解していないがゆえにキャパオーバーなことをして、後に大打撃を受けるのです(笑)

仮に、自分のキャパを正しく理解していたとしても、それを受け入れることができなかったのだと思います。


その時々で自分のキャパをしっかり把握し、ちゃんと受け入れる。

そのうえで、「今の自分のキャパ内でできること」を淡々とこなす。

それこそが幸せ(回復)への近道なんだということを、手術入院を機に改めて学んだ気がします。

すべては良きタイミング

手術が決まったとき、ものすごく落ち込みました。

「なぜ今なのか?」

「なぜこんなにも急なのか?」

しかし、ちょうどコロナ禍が本格化してきた頃に手術入院をすることになったおかげで、大学院の授業は全く支障が出ずに済みました※①

また、国が「ステイホーム」を推奨し、ほぼすべての人が自宅にいたため、退院後の自宅療養期間もそこまで苦痛を感じませんでした。

もし手術入院の時期が少しでもズレていたら、色々なところに支障が出ていたと思いますし、ストレスも大きかっただろうなと思います。

あとは、「手術決定から入院までが10日しかなかった」ことも、個人的にはすごく良かったなと思っています。

きっと決定から当日までもっと時間に猶予があったら、私はさらに色々なことを考えて、悩んで、苦しんでいたと思います……(笑)

なんだかんだ、すべては自分にとって一番良いタイミングなんだなと、改めて思いました。

※①:コロナの蔓延を受け、すべての学校や大学が休校になったため。

ストレスを溜めない

「子宮内膜症」という病気は、はっきりした原因が解明されていません。

ただし、子宮内膜症を持つ女性は普段からストレスを溜め込みやすいことが、多くの研究から明らかになっています※②

言わずもがな、私はかなり、ストレスを溜め込みやすい性格です。

その上、病気が発覚した頃や、腫瘍が急に大きくなって手術をすることが決まった頃は、人間関係で色々な問題を抱えていた時期でした。

きっと、自分の想像以上に大きなストレスを抱えていたのだと思います。

つくづく思いますが、身体は本当に正直ですよね。

自分に負担をかけると、必ずガタが来るようになっている気がします(笑)

手術入院を経験して、改めて「ストレスを溜め込まないように過ごそう」と強く思いました。

もう痛くて苦しいのは嫌ですからね(笑)

みなさんも、病気云々に関わらず、ストレスは溜め込みすぎないようにしてくださいね。

※②:とはいえ、ストレスと内膜症の詳しい因果関係は、まだはっきりしていないそうです。

まとめ

本記事では、子宮内膜症で手術入院した後の記録や、手術入院で学んだことをゆるやかにまとめてみました。

改めて振り返ると、とてもたくさんの学びや発見があった体験だったなと思います。

入院していたとき、主治医の先生がこんなお話をしてくださいました。

入院生活は辛いこともあると思いますが、今後のあなたの人生に必ずプラスに働きます。

この入院生活をあなたなりに生かしていただいて、これからも色んなことを頑張ってほしいです。」

その先生の言葉通り、この手術入院の経験は、私にとってとても大切な人生経験のひとつとなっています。

苦しいこと、しんどいこともたくさんありましたが、貴重な体験ができて良かったです。

ABOUT ME
ゆき
ゆき
生きづらさマイスター
1996年生まれ。佛教大学大学院・社会学専攻社会学研究科(修士課程)修了。 自身のさまざまな生きづらさ体験をもとに、当事者目線からの情報発信や支援活動をおこなっています。
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