【2026版】不登校のわが子にどう向き合う?経験者がおすすめする保護者向け書籍10選
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不登校の関連書籍を調べていると「おすすめの接し方」や「不登校からの回復方法」など、さまざまな本が見つかります。
その一方で「たくさんの本があって、どれを読めばいいかわからない……」と感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、不登校経験者の私がこれまで読んできた100冊以上の関連書籍の中から「これはぜひ保護者の方に読んでほしい」と思った不登校の本をまとめてみました。
不登校に関する本だけでなく、子どもの心理やHSCなど、不登校を紐解く“ヒント”となり得る本も合わせて紹介しています。
お子さまの不登校に悩んでいる方、不登校に関する知識を増やしたい方はぜひ参考にしてください。
- 子どもが不登校になり、関連書籍を探している
- たくさんある本の中から、他とはちがう一押しの書籍を見つけたい
- 不登校経験者の立場から見た「おすすめの本」を知りたい
不登校に関する書籍

この章では、経験者の視点から「保護者の方に読んでほしい」と感じた不登校の関連書籍を4冊ご紹介します。
繊細な子どもの気持ちに触れながら「対応の正解」ではなく「上手な向き合い方」を知っていただけると嬉しいです。
『学校に行かない君が教えてくれたこと 親子で不登校の鎧を脱ぐまで』(今じんこ|オーバーラップ)

二児の母である著書が、小学生の長男「もっちん」の不登校経験について綴ったコミックエッセイです。
経験者ならではの苦しみや葛藤、そしてだんだんと心が壊れて「うつ症状」が出てしまう過程などが繊細に描かれています。
- 学校の先生の言葉に心が追い詰められ、親子で無理をしてしまう
- いろんな支援機関をたらいまわしにされ、ますます心が壊れてしまう
- ママ友の何気ない言葉にモヤモヤし、孤独を感じる
おそらく、子どもの不登校を経験した保護者さまが共感できるエピソードがたくさんあるのではないかなと思います。
詳しい本の感想はnoteの記事に書いたのですが、私は、不登校の親子の心模様をここまで的確に、かつ丁寧に掘り下げている本を他に知りません。
そのため「不登校の親御さんに読んでほしい本を一冊だけ選んで」と言われたら、私は真っ先にこの本を推薦します。
共感や寄り添いを求めている方、母親目線の不登校体験談を知りたい方におすすめです。
『「もう大丈夫!」不登校そうだんしつ』(阿部伸一|ジーオーティー)

「不登校の子どもと上手に向き合える考え方」についてのノウハウがぎゅっと詰まった一冊です。
著書の阿部さんは、カウンセリングや個別指導塾の運営などをおこなう“支援者”の立場ですが、私はこの本を読んで、

私が不登校だった時に考えていたこと、感じていたことを全部言葉にしてくれている!
と感じ、長年のモヤモヤが晴れたような気持ちになりました。
また、
- 情報や知識、診断に振り回されずに、子どもが何に興味を持っていて、どんなことを考えるのかを知ることが大事
という考え方も、私が過去にnoteに書いた内容と通ずる部分があってすごく共感できました。
ほかの不登校書籍とは少しテイストが異なる内容ですが、子どもと同じ目線で不登校や親子関係にについて考えることができる本だと感じます。
不登校の子どもが親に対して感じている「本音」を知りたい方、子どもと向き合うためのヒントが知りたい方に特におすすめです。
『学校に行かない子どもが見ている世界』(西野博之|KADOKAWA)

不登校の子どもの「あるある」を漫画形式で紹介しながら、おすすめの関わり方や対処法を解説してくれている本です。
- 部活だけ行く
- 家でゲームばかりしている
- 兄弟で不登校になる
- 暴力を振るう
- 引っ越しや転校をしたのに、学校へ行けない
など、親御さんが不安を抱えやすいさまざまな出来事を“子どもの目線”から考えることができます。
これ一冊あれば、不登校の子どもの心模様はおおよそ理解できるのではないかと思います。

「そうそう!私もこんな気持ちだった!」と何度も共感しながら読みました。
子どもの気持ちや考えていることがわかると、
- 今、目の前の子どもに対して何をすべきか
ということが自然とわかってくるので、親子関係の改善にもつながるのではないかと思います。
不登校の子どもが何を考えていて、どんな言葉や対応を求めているのかを知りたい方におすすめです。

子どもの行動心理だけでなく、学校の先生との関わり方や、不安との向き合い方などもすごく参考になります。
『「学校に行きたくない」と子どもが言ったとき親ができること』(石井志昂|ポプラ新書)

2024年まで発行されていた「不登校新聞」の元編集長である石井志昂さんの本です。
「不登校の子どもとどう向き合うべきか」について、20年におよぶ取材経験と、著者の不登校体験をもとに詳しく書かれています。
「元当事者の視点」と「取材者の視点」をうまく組み合わせながら、中立的に不登校を紐解いてくれている感じがします。
- 子どもに見られる代表的な5つのSOS
- 子どもが言われて嬉しい2つの言葉
- 雑談をすることの大切さ
- 子どもの社交性はどのようにして育つのか
- 自分に合う相談者を見つけるためのアドバイス
など、さまざまなノウハウが詰まっていますが、どのノウハウもすごく具体的でわかりやすいです。
「私の親にもこういう対応をしてほしかったな」と思うものばかりですし、発信者の立場になった私にも参考になる部分がたくさんありました。
著者のフリースクール体験談や、N高設立者の川上量生氏との対談もあるので、進路選びの参考にもなるかなと思います。
不登校の子どもとの向き合い方に悩んでいる方、子育てのヒントやアドバイスがほしい方におすすめの一冊です。

個人的には「自己肯定感」の話と「不登校のその後」の話がめちゃくちゃ興味深くて好きです。
子育てに関する書籍

子どもとの関わり方やコミュニケーションについて考えることも、不登校の理解を深めるにあたって大事なポイントになると感じます。
この章では不登校の子どもの「本音」に気づける子育て関連書籍を3冊紹介します。
『こころの守りかた』(こど看|KADOKAWA)

児童精神科の看護師として働く著者が、自身の仕事経験をもとに「子どものメンタルを壊さない方法」について綴った一冊です。
筆者のこど看さんは、
- 大人の視点からだとこう見えるけれど、子どもの視点からだとこんなふうに見えている
という「大人と子どもの考え方・見え方のちがい」をすごく大事にされている方だと思います。
やはり、子どもとかかわる際に一番大事なのは“お互いを尊重する対等な関係性”なのだなと改めて感じました。

今年30歳となった私自身も、読んでいてハッとさせられる項目がたくさんありました。
子育てのノウハウは全部で70個書かれているのですが、ひとつひとつがとてもコンパクトで読みやすいです。
そのため、今の自分にできそうなもの、取り入れられそうなものから始められるのも魅力かなと思います。
個人的に心に響いた項目を、一部ご紹介します。
- 「子どもへの敬意を失ったら、そこで試合終了かもしれない」(p.47)
- 「子どもが話を聞かないとき、大人も子どもの話を聞いていない」(p.52)
- 「子どもの『もういい』の裏には、助けて、見捨てないで、ダメな自分も認めて、嫌いにならないで、などの気持ちが隠されている」(p.61)
「私も10代の頃、こんな対応をしてくれる大人と出会いたかった……」と思うことがたくさん書かれていました。
親御さんはもちろん、支援者の方にも読んでいただきたい一冊です。

ちょっとデリケートな話もありますが、クスッと笑えるエピソードが程よくちりばめられているので、重たくなりすぎずさらっと読めます。
『こころの包みかた』(こど看|KADOKAWA)

先ほどの『こころの守りかた』と同じ著者・こど看さんによる本です。
『こころの包みかた』はすべての年代の子どもに通ずる子育て本でしたが、こちらは「思春期の子ども」に焦点が当てられています。
- 暴言・暴力裏にある心の葛藤
- 自己肯定感が育まれるメカニズム
- 過保護と過干渉の違い
- ゲームに夢中になる理由
- 子どもが安心して相談できる環境・関わり方
など、子育てで悩みがちなポイントや、親として不安を感じやすい子どもの行動について、繊細に、かつ丁寧に紐解いてくれています。
また、この本では「子どものSOSに向き合う」という項目があり、一部ですが『不登校』に関するお話も出てきます。
- 「学校に行きたくない」と言われたらどうしたらいいか?
- 「学校を休みたい」と言う子どもにかけてほしい言葉
どのお話も、不登校経験者としてすごく共感・納得できるものばかりでした。
この本にも書かれているとおり、子どもが求めているものや大切にしていることは、時代によって大きく異なります。
そのような“世代ギャップ”による価値観や考え方のズレを埋めて、令和を生きる子どもの目線から「子育て」について深く考えることができる一冊だと感じます。
「子どもとの関係を良くしたい」「信頼を取り戻したい」というお悩みがある方におすすめです。
『親も子も疲れない子育て』(柳澤綾子|グラフィック社)

医師であり、二児の母親でもある著者・柳澤さんが、最新の研究をもとに“令和の子育て”をやさしく紐解いてくれている一冊です。
本の中にはさまざまな子育ての知恵やアドバイスが掲載されていますが、
- 「やる・やらない」「言う・言わない」のどちらかに振り切るのではなく、
子どもの立場に立って言い方や関わり方を工夫したり、見るべき視点を変えたりする
ということの重要性を一貫して主張されていて、すごく賛同できます。
どの対応論もすごく具体的なのに、どのシチュエーション、どんな子どもでも幅広く対応できる柔軟性も兼ね備えていてめちゃくちゃすごいです。

「情報やルールに縛られることじゃなく、親も子も笑い合える関係になることが大事」という視点も共感できました。
ただし、書籍に書かれている子育て論は、幼少期から小学校低学年あたりのお子さまを想定したものが多いです。
そのため、お子さまの年齢によっては、すぐに実践できるノウハウがないと感じる方もいるかもしれません。
しかし、過去から現在までの親子関係やお子さまとのコミュニケーションを振り返り、
- 今後、どんなところに気をつけてコミュニケーションを取ればいいのか
- これからどんなふうに関わっていけば、親子関係が良くなるのか
ということを考えたり、見直したりしたい時にはうってつけの一冊だと思います。
お子さまが不登校になった背景や今後のコミュニケーションについて、より深掘りしてみたい方におすすめです。
HSCに関する書籍

「HSC(Highly Sensitive Child)」の特性を理解することも、不登校の子どもの心情を理解する大きな手助けになります。
ここでは、HSCの当事者だった私が保護者の方におすすめしたい関連書籍を3冊紹介します。

『一生幸せなHSCの育て方』(杉本景子|時事通信社)

- HSCの特性を“変える”のではなく、良い点を“伸ばす”
そんな視点を大切に、HSCの子どもの特徴や、ほかの子どもにはない魅力・長所を丁寧に解説してくれています。
- ADHDやASDなど、発達障害との違い
- どのような習い事や活動と相性が良いか
- HSCの子どもを持つ親は、どのような心構えでいるべきか
など、HSCの子どもならではの子育てアドバイスはもちろん、不登校に関連する悩み(体調不良や転校、担任の先生との関わりなど)も詳しく掘り下げられています。
HSCの心情をすごく繊細に、具体的に言語化してくれていて、今までの本にはない具体的さとリアリティがあると感じました。

あまりにもリアルな描写が多く「10代の頃の私を見ているみたい……」と思いました。
全体を通して共感できるところばかりだったのですが、個人的には、
- HSCがなかなか自分を発信しないのは『みんなも同じように思っているけど我慢している』と考えているから
- だからこそ、周囲の大人は「困っていることは言っていいんだよ」と伝えてほしい」
というお話にとても心を打たれましたし、私自身も“元当事者”として、当時の気持ちを忘れずに発信活動をしていきたいと改めて思いました。
「子どもがHSCかも?」と悩んでいる方、子どもの繊細さに不安を感じている方におすすめの一冊です。

イラストが多いので、本が苦手な方でも比較的スムーズに読み進められると思います。
『子どもの敏感さに困ったら読む本』(長沼睦雄|誠文堂新光社)

HSCの特性を持つ子どもとの向き合い方について、児童精神科医である著者の経験をもとに書かれています。
- 皮膚感覚が強い子どもの対処法
- 他人の感情に共感しやすい子どもへの向き合い方
- 敏感な子どもの子育てに疲れてしまったときの考え方
- 困ったらどこに相談すればいいか
- HSCの子どもを育てるための13か条
など、HSCの子どもと関わる時に気を付けたいことや、大事にしたい考え方などが盛りだくさんです。

「HSCを深く知りたいならまずはこの本!」と言える一冊だと思います。
また、本の後半では、
- 親子関係がHSCの子どもに与える影響
- HSCの子どもには、世界がどう見ているのか
- HSCの子どもらではの悩みや苦労
- 繊細さや敏感さを持つ人が楽に生きられるようになったきっかけ
など、専門的な知識を持つ医師の立場から、かなり詳しく掘り下げられています。
全体を通して“親子関係”に広く焦点が当てられているので、親御さま自身のこれまでの人生やを振り返るときの参考にもなるかもしれません。
HSCについてより深く知りたい方、HSCの視点から親子関係を見直したい方におすすめの一冊です。

ちなみに、最初のほうにある「HSCチェックリスト」は、自分の子どもの頃を思い浮かべると23個中22個当てはまりました。
『10代HSPさんの「しんどい」をかるくする本 そのままのキミで生きやすい道の見つけ方』(みさきじゅり|メイツ出版)

HSCの長所や活かし方、困りごとに対するアドバイスなどがコンパクトにまとめられています。
学校生活の中で繊細さに悩む子どもに向けて書かれた本ですが、
- HSCの子どもが学校でどんな経験をし、どんなことを考え、どんなことにストレスを感じながら生きているのか
がよくわかるので、HSCの悩みや困りごとを知りたい保護者の方にもぜひ手に取っていただきたいです。

子どもに向けた書籍のため、今後の未来像をイメージしやすく、前向きな気持ちにさせてくれます。
さらに、HSCのこと以外にも、
- 学校の先生との上手な関わり方
- HSCの子どもに向いている仕事
- 昂った神経を落ち着かせ、心にゆとりを持つ方法
など、HSCのお子さまの助けになる知恵がたくさん書かれています。
HSCの学校生活を詳しく知りたい方、HSCについて子ども目線で理解したい方におすすめの一冊です。

あとがきに、筆者のこれまでの人生経験や生きづらさとの葛藤が書かれていて、同じような経験をした私はすごくグッときました。
まとめ|たくさんの本に触れながら、自分に合う考え方を見つける

本記事では、不登校経験者がおすすめしたい保護者向けの関連書籍10選を紹介しました。
不登校には、一人ひとり違った背景やストーリーがあり「この方法なら必ずうまくいく」という正解はありません。
だからこそ、たくさんの本に触れながら、ご自身に合う考え方・生き方を見つけていくことが大切だと思います。
今回ご紹介した本が、お子さまの不登校と向き合う一助となれば幸いです。


