婦人科疾患

はじめての婦人科受診ガイド!検査方法や診察の流れなどを内膜症経験者が解説します

yuki-yoshida

生理痛の悪化や不正出血があると「何かの病気なのかも……?」と不安になりますよね。

しかし、婦人科はほかのクリニックと比べて受診のハードルが高く感じやすいです。

私も、はじめて婦人科に行った時はものすごく緊張しましたし、不安でいっぱいでした。

そこで本記事では、はじめて婦人科を受診しようと考えている方に向けて、婦人科診察ガイドを作成してみました!

2019年から「子宮内膜症」で婦人科通いをしている私が、検査に最適な時期や服装、診察代など、体験談をもとに紹介しています

初の婦人科受診で不安になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

婦人科の検査方法

この章では、婦人科診察における代表的な検査方法を3つ紹介します。

どんな検査がおこわなれるのかをイメージすることで、安心して検査に挑めるようになると思います!

①:経膣超音波検査

内膜症の検査で最も一般的なのが、経膣超音波検査です。

専用の椅子に座った状態で、膣内に超音波機器(長い棒のようなもの)を挿入し、子宮や卵巣の状態を調べます。

私が通っている医院も、こちらの検査方法です。

検査では専用ジェルを塗った機器を挿入されるのですが、やはり、多少の痛みや異物感はあります。

しかし、検査そのものは1~2分程度で終わるため、個人的にはそこまでのストレスは感じません。

※①:膣からの検査に抵抗がある場合や、性交渉が未経験の場合は、肛門から挿入することもできます。

②:経腹超音波検査

超音波検査は、お腹からおこなう(経腹超音波検査)場合もあります。

ベッドに仰向けになった状態でお腹に特殊なジェルを塗り、その上から機器を当てて子宮や卵巣の状態を調べる方法です。

私も過去に、一度だけ訪れた医院で経験したことがあります。

経腹超音波検査をする場合は、尿がたまっている状態の方がより精密な検査をおこなえるのだそうです。

そのため、なるべくお手洗いを我慢した状態で検査に挑むのがおすすめです。

③:MRI検査

もしも超音波検査や触診などで異常が発見された場合は、臓器の状態がより精密にわかるMRI検査を勧められるケースもあります。

私の場合は、子宮内膜症の腫瘍(チョコレート嚢胞)が大きくなったタイミングでMRI検査を受けました。

MRI検査自体は、そんなに複雑なものではありません。

お腹に重しを乗せた状態でトンネルのような機械に入り、30分くらいじっとしているだけで終わります。

この検査によって、今後の治療方針や手術の有無などを医師が判断します。

その他の検査方法

上記の検査を主軸に、おりもの検査、触診、血液検査などをおこなう場合もあります。

私は血液検査を頻繁にやっていて、ここ最近は、注射に対する免疫がかなりつきました(笑)

ただし、クリニックや医師によって、検査方法や診断方法は異なります。

詳しく知りたい方は、受診するクリニックのホームページなどを確認することをおすすめします。

婦人科受診に向けた準備

この章では、婦人科受診の際に知っておくべきこと、事前に準備しておいた方が良いことをまとめました。

体験談をもとにまとめていますので、少しでも受診の不安や疑問が解消されましたら幸いです!

診察の流れ・内容

診察の流れや内容は、クリニックによって多少の違いはあると思いますが、だいたい以下のような感じです。

  • 受付・問診表の記入
  • 医師の診察・検査
  • 検査結果の説明
  • 会計・次回予約

基本的には、内科などの診察と大きな違いはありません。

ただし、数日後に結果が出る検査もあるので、そのような場合は再度クリニックを受診する必要があります。

問診や診察で聞かれること

問診表や診察で聞かれやすいことをまとめました。

  • 悩んでいる症状(継続期間や痛みの程度など)
  • 生理周期・生理の状態
  • 過去の病歴・手術歴
  • 家族の病歴

【診察に必要なもの】の項目にも書いたとおり、事前に症状の詳細や生理周期などをメモにまとめておくと、スムーズに診察してもらいやすいです!

診察時におすすめの服装

婦人科診察の際の服装は、上半身は特に気にしなくて大丈夫ですが、ボトムスはスカートがおすすめです。

このあと紹介する経膣超音波検査の場合、ショーツを脱いだ状態で診察台に上がる必要があります。

しかし、スカートならショーツのみの着脱で済むので、スカートの着用に抵抗がない方はスカートを履いて行くのがおすすめです。

私はいつも、スカートで診察に行っています(ワンピースでもOKです!)。

足を開くため、固くてタイトなスカートよりも、柔らかくてゆとりのあるスカートの方がスムーズに診察してもらいやすいです。

ちなみに、経腹超音波検査の場合はズボンやショーツを脱がずに検査ができるので、基本的にはどんな服装でも大丈夫です。

生理中の診察はできる?

生理や不正出血で出血している場合でも、検査をおこなうことはできます。

私も、生理中や不正出血中に検査をしてもらったことがありますが、特に問題なく検査ができました。

ただし、私の担当医によると「あまりに出血量が多い場合は正しく検査ができない場合もある」とのこと。

もしも診察日に出血があるようならば、事前に医院に問い合わせてみるのが安心です。

診察に最適な時期

痛みや生理不順、不正出血などの症状が続いている場合は、早めの受診に越したことはありません。

ただし、もし子宮内膜症が疑われる場合は、生理終了後から排卵までの期間に行くことをおすすめします。

子宮内膜は生理前に厚くなり、生理後に薄くなるため、生理後の検査だと異常を発見しやすいためです。

診察予約を取るタイミングのひとつの目安として考えていただければ幸いです。

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診察に必要なもの

婦人科の診察を受けるにあたり、用意しておいた方が良いものを2つ紹介します。

①:生理周期や日数がわかるメモ

婦人科診察では、生理周期や日数の把握が必要不可欠となります。

そのため、生理周期・日数がわかるメモやアプリは必ず持参するようにしましょう。

私が通っている医院では、いつも過去3か月分の生理周期・日数を聞かれます。

その時の症状や痛み、出血量なども伝えられるように準備しておくと、よりスムーズかつ詳細な診察を受けられるのでおすすめです。

②:ナプキンやおりものシート

もうひとつ、持参しておくと良いのが生理用ナプキンやおりものシートです。

これは、検査時に少量の出血が起きるケースがあるためです。

私も検査時には少量の出血が起きるので、診察に行く時はいつもナプキンやおりものシートを持参しています。

検査後の出血は、当日以内におさまることがほとんどです。

もしも検査後翌日も出血が続く場合や、出血量が明らかに多い場合などは、速やかに医師に相談してくださいね。

初診の診察料

婦人科を初めて訪れる場合、どのくらいの費用がかかるのか気になりますよね。

そこで、私の過去の領収書をもとに、初診と2回目以降の費用をざっくりとまとめてみました。

  • 初診……1万円弱
  • 2回目以降……2,000円から8,000円

医療機関のサイトを見ていても、だいたい初診は1万円前後かかることが多いようです。

2回目以降の診察は、検査の有無や内容によってかなり幅がありますが、私の場合は2,000円から8,000円あたりがほとんどです。

追加の検査をおこなった日は、いつもより費用が高くなる傾向があります。

最近はキャッシュレス決済ができる医院も増えていますが、現金払いのみの医院も少なくありません。

「お金が足りないかも……!」という心配事を減らすためにも、余裕を持った金額を持って行くことをおすすめします。

10代・20代でも受診して大丈夫?

若い世代の方の中には、婦人科診察に抵抗を持っている方もいるかもしれません。

なんとなく「婦人科は大人の女性が行くクリニック」というイメージがあるので、年齢が若いと不安になりますよね。

私も、最初の診察は大学生の時だったので、すごく不安でした。

しかし、いざ行ってみると、私と同世代くらい(と思われる)の方も多く来られていて、一気に安心したことを覚えています。

最近はテレビなどでも婦人科系疾患が取り上げられる機会が増えているので、一昔前に比べると、若い世代の方でも受診しやすくなっているように思います。

症状が重くなる前に、勇気を出して受診してみてほしいです。

婦人科クリニックの選び方

この章では、婦人科クリニックを選ぶ際のポイントを3つ紹介します。

上記のポイントを参考にしながら、ご自身に合ったクリニックを見つけてみてください!

口コミや評判をチェックする

1つ目のポイントは、クリニックの口コミや評判をチェックすることです。

実際にクリニックを受診された方のリアルな声は、自分に合ったクリニックを選ぶ上で欠かせない判断材料のひとつです。

私も、現在お世話になっている医院は、Googleの口コミを見て受診を決めました。

婦人科は、通常のクリニックとはちがい、人には話しづらいデリケートな悩みを診てもらうクリニックです。

口コミを参考にしながら、自分と相性が良さそうな医師がいるクリニックを選ぶことをおすすめします。

通いやすいクリニックを選ぶ

2つ目のポイントは、通いやすいクリニックを選ぶことです。

診察で何かしらの疾患が見つかった場合、定期的な通院が必要になるケースも少なくありません。

そのため、できるだけストレスなく通える場所にあるクリニックを選ぶことが大切です。

迷ったら「セカンドオピニオン」を検討する

3つ目のポイントは、迷ったらセカンドオピニオンを検討することです。

最初の医院が合わなかったり、不安が残ったりした場合は、別の医院を受診するのもひとつの方法だと思います。

かく言う私も、現在通院している医院はセカンドオピニオンで見つけました。

なるべく心地良く通院するために、ご自身が安心して通える医院を見つけることを大切にしてほしいと思います。

 まとめ

本記事では、はじめて婦人科を受診する方へ向けて、検査方法や診察の流れなどを体験談をもとにお話させていただきました。

「生理痛が重い」「痛み止めの薬が効かない」という状態が長く続く場合は、勇気を出して婦人科へ行ってみることをおすすめします。

どんな病気も早期発見に越したことはないですし、たとえ何もなかったとしても「異常がなかった」という事実は“安心材料”につながります。

この記事が、あなたの不安解消の一助となっていれば幸いです。

ABOUT ME
ゆき
1996年生まれ。幼い頃から“普通に生きること”ができず、周囲との違いに悩み苦しむが「生きづらさ=私らしさ」と捉え直したことで、前向きに生きられるように。現在はブログやSNSを通じ、同じ悩みを抱える方々へ情報発信をおこなっている。
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