PMSとは?症状や対処法についてPMS歴12年の生きづらさマイスターがまとめました

yuki-yoshida

「PMSが辛くて仕事ができない……」
「PMSの症状を軽減させる方法が知りたい……」

この記事にたどり着いた方のほとんどが、上記のようなお悩みを持つ女性だと思います。

私もPMS当事者なので、しんんどいお気持ちは痛いほどわかります。

本記事では、医療機関の情報と私の経験を照らし合わせながら、PMSの基本情報や治療方法をまとめました。

記事の後半では、PMSと10年以上向き合ってきた私の体験談や、症状・治療方法についても詳しく紹介しています。

PMSについて詳しく知りたい方、改善方法や対処法を知りたい方はぜひご覧ください。

PMSの基本情報

この章では、PMの症状や治療方法などの基本情報について、医療機関の情報と私の経験を照らし合わせながらまとめています。

PMSとは

PMS(Premenstrual Syndrome)とは、生理前から数日間続く身体・精神症状の総称です。

症状は生理3~10日前よりあらわれ始め、生理の訪れとともに徐々に消滅・解消されていきます。

日本産科婦人科学会によると、PMSには以下の特徴があります。

  • 日本では、約70%から80%の女性が生理前に何らかの症状を感じている
  • そのうちの約5%は、日常生活に困難を感じるほどの強い症状が出る
  • 思春期の女性はPMSの症状がより出やすい

参考サイト:日本産科婦人科学会「月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)」

PMSを抱えている女性はとても多く、あまりにも症状が強い場合は日常生活に支障をきたしてしまうケースも少なくありません。

私も例外ではなく、大学生の頃はPMSが原因で授業を休んだり、遅刻してしまったりすることが多々ありました。

学業や仕事への影響が長く続く場合は、婦人科を受診し、適切な対処をすることをおすすめします

主な症状

PMSの主な症状を、専門サイトを参考にまとめました。

身体的症状
  • 乳房のはり、痛み
  • 疲れ、だるさ
  • 肌あれ、にきび
  • 頭痛、頭の重い感じ
  • 体重増加
  • 腰痛
  • 下腹部のはり
  • むくみ
  • 眠気または不眠
  • のぼせ
精神的症状
  • イライラする
  • 憂うつな気分になる
  • 泣きたくなる
  • 落ち着かない
  • ぼーっとする
  • いつも張りつめた気分になる
  • 怒りっぽい
  • 家族や身近な人にやつあたりしてしまう
  • 集中できない

参考サイト:知ろう、治そう、PMS「PMSの症状を知ろう」

PMSの症状の種類や症状の強さは、人によってさまざまですし、同じ人であっても、月によって微妙な変化がある場合も多いです。

強い症状が出てしまう時は、たくさんのエネルギーを使って頑張っている証拠だと思います。

私も、少し頑張った月やアクティブに動いた月は、症状が大きく出ることが多いです。

「あの人は平気そうなのに」「先月はマシだったのに」と思いすぎず、心と体を労わり、できるだけ無理せず過ごしましょう。

原因

PMSの原因は、実ははっきりとはわかっていません。

しかし、日本産科婦人科学会によると、排卵後に女性ホルモンが大きく変動することが原因のひとつだと考えられているようです。※①

そのほかにも、生活習慣の乱れやストレスの影響で「セロトニン」という神経伝達物質の作用が低下し、PMSの症状が悪化するという見解を示している医療機関もあります。※②

私は昔からストレスを溜めこみやすかったり、暴飲暴食や夜更かしをしがちだったりする傾向があります。

それらの性格や生活習慣が、PMSに影響している可能性は非常に高いと思います。

PMS改善のためには、規則正しく健康的な生活を心がけ、なるべくストレスを溜めないことが大事と言えそうです。

※①:日本産科婦人科学会「月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)」を参照。

※②:京都済生会病院「月経前症候群(PMS)と月経前不快気分障害(PMDD)」を参照。

治療方法

産婦人科クリニックさくらによると、PMSの治療方法は症状を一時的に軽減させる「対処療法」と、症状を根本から改善する「継続療法」の2種類があります。※③

対処療法では、痛みを抑制する鎮痛剤や、気分障害を改善する抗うつ剤などが処方されます。

継続療法では、ホルモンバランスを整える低用量ピルを処方されるのが一般的ですが、最近は漢方や抗うつ剤を処方されるケースも多いようです。

私の場合は、下腹部痛がひどい時にい鎮痛剤を飲んだり、吐き気が強い時に吐き気止めを飲んだりすることが多いです。

さらにここ数年は、子宮内膜症の治療もかねて低用量ピルも服用しています。

低用量ピルの効果については次章で詳しく紹介していますので、ご興味があればぜひご覧ください。

※③:産婦人科クリニックさくら「PMS(月経前症候群)の治療法」を参照。

PMSの仲間「PMDD」

近年、PMS以外にも「PMDD」という言葉が頻繁に聞かれるようになりました。

PMDD(月経前不快気分障害)とは、PMSの一種で、生理前のメンタル面の不調に関する症状全般を指します。

具体的な症状は、不安、緊張、情緒不安定、怒り、イライラ、気分の落ち込みなどです。

PMDDの対処法はPMSとほぼ同じで、食事バランスや適度な運動、ピルの服用などが有効だと言われています。

私も以前はPMDDの症状が強く出ていましたが、食事管理やセルフケアの実践を続けることで、随分と症状が軽くなりました。

ただし、あまりにも症状が重い場合は、自身の力だけではどうにもできないこともあるかと思います。

もし不調の程度が大きく日常生活に支障をきたしている場合は、PMS同様、近くの婦人科で相談してみてくださいね。

私のPMS体験談

この章では、高校生の頃からPMSと向き合っている私が、12年間におよぶPMSとの歩みをまとめました。

PMSとの歩みだけでなく、症状改善のために試したセルフケアの中で効果が大きかったものも合わせて紹介しています。

あくまでも個人の体験談となりますが、皆様のご参考になれば幸いです。

PMSと出会ったのは17歳

私がPMSの存在を初めて知ったのは、17歳の時でした。

高校生になって以降、生理の10日くらい前からさまざまな不調が現れることが多く、気になってネットで調べてみたのです。

それでPMSの存在を知り、「辛いのは私だけじゃなかったんだ、ちゃんと名前がある症状だったんだ」と安心したのをよく覚えています。

その頃の主な症状は、以下のような感じでした。

  • 吐き気、食欲不振
  • イライラ、怒りっぽい
  • 過度の緊張、不安、モヤモヤ
  • 情緒不安定
  • 強烈な眠気
  • 胸の張り、痛み

これらの症状が辛く、ベッドで寝込んだり、外出ができなかったりすることも少なくありませんでした。

今振り返ると、PMSだけでなくPMDDの気質も持っていたような気がします。

子宮内膜症の記事でも書きましたが、ある意味「不登校で良かったかも」と思ってしまうくらい、とにかく症状が重かったです。

子宮内膜症が発覚

その後、19歳の時に大学生となり、アルバイト生活やら、通学生活やらが始まったわけですが、PMSの症状の重さは変わりませんでした。

何かしらの予定を入れる時は、PMSや(+生理)のことを考慮してスケジュールを立て、できるだけ負担がかからないように気を付けるのが当たり前。

それでも、大学の授業やアルバイトを休んでしまうことも少なくなく、しんどい時期が続きました。

そんな私が「子宮内膜症」と診断されたのは、23歳の時(大学4年の時)でした。

子宮内膜症は排卵が起こる度に進行するため、閉経まで上手に付き合っていかないといけない病気です。

「どうにかして進行を抑え、症状を軽減させたい」と思った私は、生理やPMS、内膜症についての勉強を独学で始めました。

暇さえあれば婦人科系の本やネット情報を読み漁り、ノートにまとめ、コツコツと学びを深め……。

この頃には大学院進学を決めていたため、時間にゆとりがあり、思う存分勉強をすることができたのも良かったかなと思います。

セルフケアの効果

いろんな本やネットで情報を収集した結果、婦人科系の悩み改善に効果的なのは、以下の4つであることがわかりました。

  • 血糖値を急激に上げないように工夫する
  • 体をできるだけ温める
  • 血流のめぐりを良くする
  • ストレスを溜めず、上手に発散する

そして、これらの4つのポイントをもとに、婦人科系症状を改善するための“セルフケア”を始めることにしたのです。

  • スナック菓子や洋菓子を控える
  • ナッツ類を積極的に食べる
  • 白米を玄米に変える
  • 食事をできるだけ小分けにする
  • 野菜や魚、豆類から食べる
  • みそ汁と白湯を毎日飲む
  • 冷たい飲み物をできるだけ控える
  • ひざかけや羽織ものを積極的に使う
  • 毎日必ず湯船に浸かる
  • ハーブティーやアロマでリラックス時間を作る
  • 軽い運動やストレッチをする
  • 深呼吸を意識する
  • 眠気が強い日は早めに寝る

上記のセルフケアを徹底的に実践すると、PMSの症状が30%ほど軽減されました。

PMSだけでなく、生理痛の症状も40%ほど軽減させることができ、予定をキャンセルしたり、休んだりすることもなくなりました。

「日常生活を少し変えるだけで、こんなにも変わるんだ……!」と、驚きと感動でいっぱいに。

内膜症の診断が下りた時はすごく悲しかったですが、今思えば、婦人科系疾患と向き合う良いきっかけになったかなと思います。

低用量ピルの服用

セルフケアを続けてPMSや生理痛は改善されたものの、内膜症の進行を食い止めることはできませんでした。

そして、24歳の時に内膜症の原因となっていたチョコレート嚢胞を摘出する手術をおこない、治療の一環として低用量ピルを服用することになりました。

前章でもお伝えしたとおり、低用量ピルはPMSの症状改善にも効果が認められています。

しかし、私は正直……ピルを飲み始めたからと言って、PMSの症状が劇的に改善されたわけではありませんでした。

生理痛や月経量はかなり軽くなりましたが、PMSについてはほとんど変化がなかったです。

ピルを飲み始めた時よりもセルフケアを実践し始めた頃の方が、圧倒的に症状の違いを実感できましたね。

あくまでも一個人の体験談・感想となりますが、やはり効果には個人差があるようです。

自分のPMSを知る

その後、いろいろ考えた私は「自分のPMSを知ることから始めよう」と思いました。

いつ、どんな時に、どんな症状が出て、どんな気持ちになりやすいか……。

それらを半年間ほどメモに書き留め、自分のPMSをデータ化・見える化したのです。

その結果、以下のことがわかりました。

  • 眠気とイライラ、不安感は毎月必ずある
  • 胸の痛みや張りは、ある月とない月がある
  • 味付けが濃いものを食べたくなりがち
  • いつも以上に血の巡りが悪くなり、足がむくみがち
  • イライラや不安が少しマシになったら、生理が始まる

自分のPMSについてより深く知ることで、適切な対処ができるようになりました。

イライラが募っても「そういう時期だから仕方がない」と冷静に割り切れるようになったり、食事やマッサージにちょっとだけ気を遣ったり……。

そのおかげで、PMS期間を以前よりも穏やかに、気楽に過ごせるようになりました。

たとえ症状そのものが改善しなくても、自分の状態を知り、それに見合った対処法がわかっていれば、意外と何とかなるものなのだと学びました。

その発見は、このブログのサブタイトルである“生きづらさは、私らしさ”にもつながっています。

現在のPMS

2024年から、当ブログやSNSで生きづらさに関する情報発信をおこなうようになりました。

「発信者として活動するからには、より役立つ情報を皆様にお伝えしたい」と思い、ここ数か月は新たなセルフケアを実践しています。

この記事はまさに、PMS期間中に書いているものですが、少しの眠気と胸の張り以外は、気になる症状はありません。

まだまだ“完全解消”とまではいきませんが、10代の頃のしんどさを思うと、症状の重さは全然ちがいますし、見違えるほど過ごしやすくなりました。

PMSや生理、婦人科系疾患については、引き続き勉強を続け、いろんなセルフケアを実践していく予定です。

もしも皆様におすすめできるセルフケアが見つかりましたら、また改めてブログやSNSでお知らせさせていただきます!

まとめ

本記事では、PMSの基本情報や、PMSと10年以上向き合ってきた私の歩みについてまとめてみました。

PMSと上手に付き合っていく一番のコツは、「自分のPMSについてとことん知り、分析すること」だと思います。

たとえば、「自分は生理3前~5日前に症状が重くなりがちで、イライラ・怒りが増えることが多い」ということがわかるとします。

すると、もしその期間にイラっとすることがあったとしても、「これはPMSのせいだな、私が悪いわけじゃないな」と冷静に対処できるようになるのです。

冷静になれるとそれだけで心が楽になりますし、それが回りまわって症状の改善につながることも少なくありません。

PMSでお悩みの方は、ぜひご自身のPMSについてとことん分析し、自分だけの“PMSとの向き合い方”を見つけてみてくださいね。

ABOUT ME
ゆき
ゆき
生きづらさマイスター
1996年生まれ。佛教大学大学院・社会学専攻社会学研究科(修士課程)修了。自身のさまざまな生きづらさ体験をもとに、ブログやSNSで情報発信をしながらお話会・講演等をおこなっています。
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