不登校

不登校からの進路選択:不登校経験者がおすすめする7つのポイント

yuki-yoshida

不登校を経験した場合の一番大きな壁は「その後の進路をどうするのか」だと思います。

「これからどうなるのか不安でいっぱい」
「どんな進路がうちの子に合っているのかわからない」

そんなふうに悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、中学2年から約6年もの不登校を経験した私が「不登校になった場合の進路選び」について、7つのポイントを紹介します。

お子さまの進路に迷われている方や将来への不安を感じている方は、ぜひご覧ください。

進路選びのポイント

この章では、自身の体験談を踏まえながら「不登校になった場合の進路選びのポイント」を紹介したいと思います。

さまざまな壁にぶつかった私だからこそお話できることをたっぷりと詰め込みました。

ピンときた項目があれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。

子どもの気持ちを最優先に考える

1つ目は、子どもの気持ちを最優先に考えることです。

私は大学入学までの期間に3回もの退学を経験したのですが、その一番の理由は「周りの目を気にして無理をしてしまったから」です。

本当は学校に行きたくなかったのに、両親を安心させたい気持ちや“ふつう”でいたい気持ちから、本心を押し殺してしまったのです。

不登校に対する社会の偏見は未だに強いですし、周りから傷つけられたり、嫌なことを言われたりすることも少なくありません。

そのことを恐れて、できるだけ“ふつう”の選択をしたいと思う気持ちは、お子さまにも保護者の方にもあると思います。

しかし、お子さまの人生は、お子さまが幸せになるためにあるものです。周りを納得させて“良い人”を演じるためにあるものではありません。

可能な範囲でお子さまの希望に沿う道を選び、お子さまがやってみたいことやらせてあげるのが一番だと思います。

合わなかったらやめる

2つ目は、進路が合わない場合はスパッとやめるということです。

たくさん悩んで決めた進路であっても、いざ行動に移すと「思ってたのと違う……」と感じることは多々あると思います。

そんな時は、なるべく早くその環境から離れた方が良いです。

全日制高校で二度目の不登校になった時、退学の決断をするまで約半年かかりました。

やめたい気持ちはずっとあったのですが、「無所属」になることへの恐怖や両親に対する申し訳なさが強く、ずっと決断できずにいたのです。

しかし、モヤモヤした状態で日々を過ごすのは心を疲弊させるだけで、何も良いことはありあせん。

私たち人間は、数々の“トライアンドエラー”を繰り返しながら成長していくものだと思います。

「絶対にこの決断を失敗させてはならない」と思いすぎず、お子さまの心と体を大事にする選択をしてほしいです。

学校や居場所にとらわれない

4つ目は、学校やフリースクールをはじめとした、さまざまな“居場所・学びの場”にとらわれないということです。

  • どこか別の学校に転校・編入した方がいいのかな?
  • フリースクールやフリースペースを探すべきなのかな?

お子さまが不登校になった時、上記のようなことを考える保護者の方は多いと思います。

しかし、学校や居場所に属することだけが「進路」ではありません。子どもの進路や生き方は、それ以外にもたくさんあります。

進路とは本来、子どもが笑顔で、幸せに過ごせる生き方を選ぶことだと思います。

「どこかに属すること」にとらわれすぎず、お子さまが笑顔でいられる生き方を一緒に考えてあげてほしいと思います。

とにかく情報を集める

5つ目は、とにかく情報を集めることです。

私は約6年間の不登校を経験し、その期間中はずっと心が晴れることなく、モヤモヤとした日々を過ごしていました。

進路や選択肢に関する情報がまったく得られず、将来の見通しが立たなかったためです。

おそらく、何かしらの情報を得て「不登校でも大丈夫かも?」という気持ちになれれば、もう少し気楽に毎日を過ごすことができていたと思います。

今はとても便利な時代なので、ネット検索や書籍、SNSなど、いろんな媒体を使って手軽に情報をゲットすることができます。

いろんな手段を使って、できるだけ多くの情報を集めてみてください。

ハンデは「人生の糧」になる

6つ目は、ハンデは「人生の糧」になるということです。

不登校のお子さまの中には、同級生と同じタイミングで学校を卒業したり、就職したりすることが難しい方も少なくないと思います。

私も、大学卒業時は同級生と2年のハンデがありましたし、大学院修了時に至っては、うつ病で休学したため3年のハンデがありました。

最初の頃はそのことがすごくコンプレックスで、大学の先生や友人に嘘の年齢を伝えていた時期もありました。

しかし、卒業する時期が遅れたからこそ出会えた人、得られたものも多くあり、それらの経験は私にたくさんの幸せを与えてくれました。

どんな経験も、いつか必ず人生の糧になります。慌てず、焦らず、ゆっくりと光を見つけてほしいな思います。

「何もしない 」のもひとつの選択肢

何もしたくない場合や体調に自信がない場合は、無理に前へ進む必要はないと思います。

一番大切なのは、お子さまのタイミングで、お子さまに合う進路や生き方を選ぶことです。

その生き方を見つけるために、少し立ち止まって色々なことを見たり、考えたりするのもひとつの選択肢なのではないでしょうか。

学ぶことや働くことに、年齢制限はありません。

私が目標を見つけて大学に入学した時のように「やろう!頑張ろう!」と心から思えた時が、行動を起こす一番のタイミングだと思います。

世間体や周囲の目に左右されすぎず、お子さまのペースを大事にしながら一歩ずつ進んでいってくださいね。

まとめ

本記事では、不登校になった場合の進路選びについて、私の経験から導き出した「7つのポイント」を紹介させていただきました。

不登校のお子さまに限った話ではないですが、人生の歩みや生き方は人それぞれです。

100人いれば100通りの生き方がありますし、それらに正解・不正解はありません。

常識や正しさを追い求めるのではなく、お子さまが自分らしく、幸せに過ごせる生き方を選択するのが一番だと思います。

すべてのお子さまが笑顔で、自身をもって歩める道を見つけることができますよう、心から願っています。

ABOUT ME
ゆき
1996年生まれ。幼い頃から“普通に生きること”ができず、周囲との違いに悩み苦しむが「生きづらさ=私らしさ」と捉え直したことで、前向きに生きられるように。現在はブログやSNSを通じ、同じ悩みを抱える方々へ情報発信をおこなっている。
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