【チョコレート嚢胞】子宮内膜症の体験談|症状発覚から手術決定までの記録
「もしかしたら、何か病気があるのかもしれない」——。
23歳の時、そんな思いとともに婦人科を受診して見つかったのが「子宮内膜症」によるチョコレート嚢胞でした。
この記事では、生理やPMSなどの症状が気になり始めた頃から、検査で内膜症が発見され、手術を受けることを決めるまでの経緯をまとめました。
内膜症患者さんでこれから治療や検査を受ける方や、婦人科症状が気になっている方の参考になれば幸いです。
- 子宮内膜症の症状や検査について知りたい
- 気になる症状があり、婦人科を受診するか迷っている
- 「子宮内膜症」や「チョコレート嚢胞」についての体験談を読みたい
子宮内膜症の体験談|病気の“前触れ”や日常生活への影響

この章では、症状を自覚し始めてから婦人科を受診するまでの経緯をまとめました。
生理痛やPMSの症状や、日常生活への影響など「何かの病気かも?」と不安になっている方の参考になれば幸いです。
生理痛が重くなった中学2年生
はじめて生理が来たのは、小学6年生の終わり頃で、最初の頃は症状はほとんどなく、生理が始まってもごく普通に過ごせていました。
しかし、中学2年生になった頃から、徐々に生理痛がひどくなり、鎮痛剤が手放せなくなりました。

生理痛がひどくなり始めた直後に不登校になったので、もしかしたら、ストレスなども関係があったのかもしれません。
あまりにも生理痛がひどすぎて、
- 学校の体育の授業後に、激痛で動けなくなる
- 高校の入学説明会を欠席する
- 塾の授業やテストを欠席する
など、日常生活に支障が出てしまうことも少しずつ増えました。
お薬を飲んでも痛みが治らないことも多く、ベッドにうずくまって泣きながら痛みに耐えることも少なくありませんでした。

今思えば、この頃からすでに“病気の芽”を持っていたのかもしれません。
日常生活にも影響が出始める
生理の影響を一番強く受けたのは、高校入試の時でした。
4つの学校を受験したのですが、そのうち3つの学校の受験日と生理周期が重なってしまったのです。
そのため、母と相談のうえ、お薬(ピル)を飲んで生理を遅らせることを試みました。


私は昔から、すごく規則的な生理周期なので、日数が大きくズレることはまずありませんでした。
しかし副作用の吐き気が強く出てしまい、続けて飲むことができませんでした……。
おそらくですが、この時の吐き気は、今までの人生で経験した吐き気の中で一番つらかったように思います。
結局、第一志望校と第二志望校の受験は、生理(初日~3日目)とドン被りで挑むことになりました。

その結果、
- 第一志望校の入試(2日間):
生理初日~2日目のため本領発揮できず、不合格
- 第二志望校の入試:
生理3日目かつ、第一志望校の入試でエネルギーを使いすぎたため、途中早退
という散々な入試となり、本当につらかったです。
(正直に言うと、第一志望は、生理じゃなくても不合格だった可能性が高いですが……笑。)
この時にはじめて「私の生理は人よりも重いのかもしれない」ということを、身をもって実感させられた気がします。

ちなみに、大人になってからは、内膜症の治療で「低用量ピル」を約5年間服用していました。
この時のトラウマがあったので、吐き気が出ないかとても心配でしたが、問題なく飲むことができました。

PMSの症状も
生理痛の症状は、高校生になってからますます重くなりました。
また、不登校やひきこもりのストレスからPMSの症状も顕著に出始め、ほぼ常に体調が悪かったです。
- 月経がはじまる数日前から月経開始頃まで続く、さまざまな不調の総称です。
- 症状の種類は人によってさまざまですが、胸の張りや頭痛、イライラや憂鬱感などの不調を感じる人が多いです。

この頃のPMS症状は、こんな感じでした。
- 目を開けていられないくらい眠くなる
- 無性にイライラする、発狂しそうになる
- 食欲減退、吐き気など胃の不快感
- ヤル気・意欲の喪失
おそらく、普通に学校へ行っていたら、1か月の半分以上は体調不良で休んでいたと思います。
ある意味「不登校で良かったのかも」と思ってしまうくらい、とにかく生理痛やPMSが重い日が多かったです。


逆に言えば、生理痛やPMSの症状が重かったから、学校に行けなかった……とも言える気がします。
はじめての異変は「不正出血」
そんな私ですが、生理が遅れたり、飛んだりして不順になることは一度もありませんでした。
- PMSが重い
- 生理痛が重くて数日寝込む
- 鎮痛剤が効かない
- 不登校やひきこもりの状態が続く
- 家族や友人との関係がしんどい
そのようなストレスフルな状況がずっと続いていたものの、なぜか生理だけは、毎月きっちり来ていました。

しかし、不登校・ひきこもりを脱した直後の大学3回生(22歳)の秋頃に、人生ではじめて生理が遅れました。

事実上、1周期分のサイクルが飛びました。
それだけでなく、不正出血の症状もあらわれ始め、生理以外でも頻繁に出血するようになりました。
「何かがおかしい……」と思いましたが、それ以外は変わった様子がなかったので、普通に過ごしていました。

右の下腹部が突然痛くなる
そんな私に大きな変化があったのは、大学4回生(23歳)になったある日のことです。
朝起きて大学に行こうとすると、お腹の右下あたりが猛烈に痛み始めました。

今まで感じたことがないズキズキとした痛みで、ちょっと怖かったです。
結構な痛みだったので、しばらくはベッドから動けませんでした。
痛みは30分程度でおさまっため、その日は遅刻して大学へ行きましたが、下腹部の痛みは翌日以降も続きました。
それだけでなく、不正出血の量や日数も多くなり、明らかな様子の違いを感じるように……。

とりあえず母に相談すると、

ストレスが溜まってるんじゃない?
しばらくしたら治るやろ。
と、あっけらかんとした感じで言われたのですが(笑)
なんとなく心配になったので、母の言葉を無視して、はじめて婦人科の予約を取りました。

今思えば、この時の私の判断は決して間違いではなかったと思います。
子宮内膜症の体験談|婦人科受診から手術決定まで

この章では、右下腹部の痛みをきっかけに婦人科を受診してから、内膜症のチョコレート嚢胞が大きくなって手術をするまでの経緯をまとめました。
私はかなり進行が早かったので、少し特殊な事例だと思います。
ですが、症状の出方やMRI検査の体験談など、少しでも参考になる部分があれば嬉しいです。
はじめての婦人科受診
婦人科の受診はこの時が初めてだったので、すごく緊張していましたが、当時の私(23歳)と同世代くらいの比較的若い患者さんも多くて安心しました。
しかし、最初に行った医院は、
- 受付スタッフが塩対応
- 医師の対応が義務的で今ひとつ
- 患者人数が多く、ざわざわしている
という感じで、なんとなく不安感が強かったため、しばらくしてから「セカンドオピニオン」として、別の医院を受診し直しました。

セカンドオピニオンで行った医院は、医師との相性がすごく良くて、現在もずっとお世話になっています。
そこで改めて超音波検査をすると、右卵巣が少し腫れていて「病気の可能性がある」と医師に言われました。
しかし、担当医によると、
- 病気じゃない場合でも、生理前は一時的に卵巣が腫れることがある
とのことでした。
私はたまたま、検査をしたのが生理開始直前だったので、

現段階では、この腫れが病気かどうかは判断ができないですね。
なので、お手数ですが、月経が終わってから排卵までの期間で、もう一度診察に来てください。
と医師に言われたため、次の生理が終わったタイミングでもう一度婦人科へ行き、再検査をしてもらいました。


婦人科受診の持ち物や注意点などは、以下の記事にまとめていますので、良かったらぜひご覧ください。

「軽度の子宮内膜症」と診断
再検査の結果、生理が終わった後にもかかわらず、右卵巣は少し腫れたままだったので、追加で血液検査をおこなうことに……。
そこではじめて「軽度の子宮内膜症」を患っていることがわかりました。

右下腹部が痛かったのは、右卵巣にできた「チョコレート嚢胞」が原因だったようです。
子宮内膜症の一種で、卵巣の中に古い血液が溜まることによってできる嚢胞です。
月経のたびに溜まっていく古い血液がチョコレートのように見えるため、この名前で呼ばれています。
しかし、まだこのときは「軽度」という診断だったので、担当医からは「今すぐに治療は必要ない」と言われました。
そのため、薬の服用などはせず、3か月に一度の定期検診で様子を見ることになりました。


ちなみに「軽度」という表現だったのは、血液検査の結果が、内膜症患者の平均数値よりも少し低かったからだと思います。
「不妊になりやすい」という情報にショックを受ける
まさか自分が婦人科系の病気を患うことになるとは思っていなかったので、病気を告げられた時はめちゃくちゃショックでした。
私はこれまで一度も「子どもがほしい」と思ったことがなかったのですが、
- 内膜症患者は「不妊」になりやすい
という情報をいざ知ると、なんだか急に悲しくなってきて、涙が止まりませんでした。

そのため、病気が発覚してからは毎日ずっと落ち込んでいて、いつも以上にテンションが低かったです。
そして暇さえあればネットで病気のことを調べ、また不安になって、また落ち込んで……という繰り返しでした。

病気が病気だけに、周りの人にあまり話せなかったのもつらかったですね。
下腹部痛と不正出血が気になる
その後は2~3ヶ月に一度、定期検診に通いましたが、検診の結果は特に問題なく、普通の日常生活を送ることができていました。
しかし、
- 右下腹部の痛み
- 不正出血
という2つの症状はけっこう頻繁にあったので、毎日かなりの不安や心配がありました。
個人的には、不正出血が一番ストレスで、お手洗いに行く度に落ち込んでいました……。


この頃は毎月2週間ほど不正出血があったので、生理期間を含めると、1か月の間で血が出ていない期間は1週間くらいでした。
ちなみに、生理痛やPMSは、意外とそこまで悪化しませんでした。
むしろ、病気発覚を機にいろいろなセルフケアを試したことで、それまで以上に楽に過ごせるようになった気がします。
PMSのセルフケアについては以下の記事に綴っていますので、もしよろしければぜひ参考にしてみてください。

進行が早く、MRI検査を実施
病気発覚から8か月近くが経った頃、定期検診に行くと、

思ったより進行が早いので、MRIをとってください
と医師に言われました。
最初の検診時には2.5cmだった右卵巣のチョコレート嚢胞が、わずか半年ほどの間で4cmになっていたのです。
手術入院を経験した今となっては、
- 「MRIくらい朝飯前やわ」
と思えるようになりましたが(笑)この時はすごくショックでした。


ちょうどこの頃は、大学院の入試を控えていたので、メンタル的にもかなりきつかったです……。
MRI検査は、長いトンネルみたいなところで30分くらい仰向けになっているだけで終わりました。
私は狭い空間や逃げられない場所が苦手で、過呼吸などのパニック発作が出やすいため、最初はものすごく不安でした。
けれど、卵巣や子宮を撮影するためにお腹に重しを乗せたので、それが程よい安心感とリラックス感につながったのか(?)問題なく検査ができました。
ちなみに、もし検査中に体調を崩した場合でも、ブザーを押せば途中中断できるとのことです。


正直私も、ブザーを押そうかどうか、何回か迷った瞬間があったのですが、迷っている間に検査が終わってしまいました……。
突然の「手術した方がいいですね」
MRIの検査結果は異常なしで、引き続き経過観察となりましたが、医師からは、

次の診察でチョコレート嚢胞の大きさが小さくなっていないようならば、低用量ピルでの治療を検討しましょうか。
ということを言われていました。
そんな感じで、比較的ゆるっとMRI検査を終えたのですが、検査を受けて以降、右下腹部が痛む日が増えてきました。
日数が増えただけじゃなく、痛みの度合いもどんどん大きくなっていって、薬を飲んでも痛みが治まらない日が続きました。

痛すぎて動けない……何もできない……
と、生理でもないのにベッドに寝込むように。
「さすがにちょっとおかしいな」と思い、定期検診は1か月先でしたが、直感を信じて診察を受けに行きました。
すると、いつもの超音波検査をはじめてすぐに、担当医が言いました。

(チョコレート嚢胞)……急に大きくなったね……。
手術した方がいいですね……。
「え?手術???手術って、あの、手術ですか……?????」と、一気に頭の中が真っ白になり、大パニックでした。

8cmになったチョコレート嚢胞
担当医いわく、前回の検診時に4cmだったチョコレート嚢胞が、一気に8cmまで膨れ上がっているとのことでした。
つまり、たったの2か月で倍の大きさになってしまったのです。
チョコレート嚢胞は徐々に大きくなるのが一般的のようですが、

『あれ?』って思ってる間に急に大きくなる人、1年で3人くらいいるんですよ
と担当医に言われました。
大きさが倍になると体積は8倍になる※①ので、そのぶん身体への負担も大きく、日常生活に支障をきたす可能性もあります。
- 最悪の場合だと、チョコレート嚢胞が破裂して激痛が起こり、緊急手術になることもある
そのようなことも言われて、考えただけで恐ろしくなりました。

通常であれば、低用量ピルなどの薬の服用で様子を見つつ、嚢胞が大きくなってきたら手術をおこなう流れだそうです。
しかし私の場合、この時点でかなりの大きさになっていたため、担当医からは、

「今すぐ手術してください」というわけではないけれど、あまり長期間放っておくのもどうかと……。
薬で誤魔化しながら過ごすくらいならば、今後のためにも早めに取ることをおすすめしたいです。
というようなことを言われました。
※①:体積は「縦×横×高さ」なので「大きさが2倍=2の3乗=8倍」という計算らしいです。
10日後の手術入院を決める
その後「最短だと10日後に入院、次の日の手術が可能」と言われ、正直、あまりにも急展開すぎて頭がついていけませんでした。
しかし、
- いつ破裂してもおかしくないような物体が身体の中にある
と知ってしまった以上、今までのように日常生活を送るのは無理がありますし、とても怖いなと思いました。
そのため、家族とも相談し、診察の翌日には、最短の10日後に手術入院をおこなうことに決めました。

小心者ですが、クヨクヨ悩み続けることは意外と少なくて、何でもスパッと決めてしまうタイプです。
なお、手術入院の体験談については、以下の記事で詳しく綴っています!

子宮内膜症の体験談|まとめ

本記事では「子宮内膜症の体験談」として、生理不順や不正出血などで異変を感じ始めてから、内膜症の診断がおりて手術を言い渡されるまでの経緯をまとめました。
婦人科系疾患に限らずですが、どうか皆さんも、もし体の異変を感じたらすぐに病院を受診してほしいです。
たとえ何も異常がなかったとしても「検査で悪い結果が出なかった」という事実は、ひとつの安心材料につながると思います。
早め早めの対策で、ご自身の体を上手に守っていきましょうね。


