京都府家庭支援総合センター「令和7年度ひきこもり北部家族研修会」にて講演を行いました
福知山総合福祉会館にて、京都府家庭支援総合センター主催の「令和7年度ひきこもり北部家族研修会」が行われました。
当日は“ひきこもり経験者”として講演講師をつとめさせていただき、自身の体験や経験者としての思いについてお話しました。

京都府家庭支援総合センター主催の講演は、2025年の10月・11月につづいて三度目でした。


研修会の概要
今回の「令和7年度ひきこもり北部家族研修会」は、以下の概要でおこなわれました。
- 開催日時:2026年3月12日(木)14:00から16:00
- 会場:福知山総合福祉会館
- 主催:京都府家庭支援総合センター
- テーマ:ひきこもり経験者から学ぶ~当事者の思い~
- 対象者:ひきこもりの当事者、ご家族、支援者、ひきこもり問題に関心のある方など
研修会の内容
今回の研修会では、サポート役の支援者さんと一緒に、インタビュー形式で私のひきこもり経験をお話しました。
- 幼少期から現在までの経緯
- ひきこもり状態から変化したきっかけ
- 両親との関係、辛かった対応など
上記の項目を中心に、当時の心境や葛藤などを赤裸々に語りました。

今回は支援者の方々にもご参加いただいたので、“支援者の方に知っていただきたいこと”も合わせてお話しました。
また、研修会の後半では、参加者の方からいただいた質問にお答えし、より深い部分の体験や思いをお話させていただきました。
- ひきこもりだった当時、心の支えにしていたものは?
- カウンセリングに乗り気ではない当事者の気持ちは?
- 当事者のトラウマ体験とどう向き合うべきか?
- どんな支援者だったら「話してみたい」と思うか?
- 外へ出ない本人に対してできることは「待つ」しかないのか?
上記以外にも多数のご質問をいただき、私自身も、改めてひきこもり問題について考える良いきっかけとなりました。

講演を終えて感じたこと
今回の研修会で特に印象に残ったのは「本人が動くタイミングを待つしかないのでしょうか?」というご質問でした。
たしかに、無理やりご本人を動かそうとコントロールするのは逆効果だと思いますが、ただ待っているだけで花が咲くことはありません。
鉢植えの植物が美しい花を咲かせられるのは、
- 適度に水をあげたり、鉢植えの場所を移動させたりしながら、植物が健やかに成長できる環境を整えているから
だと思います。植物の力だけでは花を咲かせることができないため「育てる側」の献身的なサポートが必要不可欠なのです。

私は、ひきこもり支援も植物と同じだと思っています。
ひきこもり当事者の方が動くのを“ただ待っているだけ”では、状況は何も変わりません。
当事者の方が自分の力で人生を切り拓いていくためには、当事者の方が安心して成長できる環境の整備が必要不可欠です。
そのためには、ご家族や支援者をはじめとした周りの人々が、
- 当事者の気持ちを正しく理解する
- 当事者の困りごとや悩みに耳を傾ける
- 「どのような関わり方や対応が本人にとって負担が少ないのか」を考える
という部分を大切にしながら、当事者と同じ目線に立って物事を考えることから始めるべきだと思います。
どうか、当事者の心に寄り添い、安心して花を咲かせられる環境をつくってくださる方が一人でも増えますように……。
経験者の一人として、心から願っています。


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