【令和6年度】私立大学の特別講義にゲストスピーカーとして登壇しました|学校教師の不登校対応
2024年12月12日(木)に、関西にある某私立大学の授業にゲストスピーカーとして登壇し、不登校の特別講義を行いました。
大学講義の活動は初めてでしたが、不登校経験者の自分が教壇に立つ日が来るとは、夢にも思っていませんでした。
学生さんのフレッシュなパワーに、たくさんの勇気と元気をもらった気がします。


大学講義の内容
今回の講義は、教師を目指す学生さんに向けたものだったため「学校教師の不登校対応」というテーマを掲げて行いました。
- 学校教師のどんな対応が辛かったか
- どんな対応をしてほしかったか
上記の2点について、自身の不登校体験をもとに思いや考えをお話しました。
また、講義の後半では、大学院在学中におこなった不登校研究の成果も発表しました。
そして「不登校問題に対し、教師はどのようなスタンスでいるべきか」について、学生さんとともに議論を深めました。

学生さんからの感想
講義終了後、学生さんからいただいた感想を一部紹介します。
- 不登校の方にとってどのようにして欲しかったのかを聞くことができたことで、これまでの学習に上乗せする形で知識を蓄えることができた
- 不登校は単なる問題ではなく、生きづらさの表れだという認識に変わった
- 印象的だったのは、「不登校は充電期間ではない」という言葉。
不登校によって「慢性的な生きづらさ」や社会的プレッシャーが浮き彫りになり、単なる休息では解決できないことが考えられた
- 不登校の生徒たちを一括りにして問題視することが指摘されていた。
(中略)良い教師になるためにも同じ観点で対処するという考え方を見直し、多様な方法を薦められるような考え方を持っていくことが重要だと感じた
元当事者として、教師の方や研究者の方とは異なる視点から“不登校”について語ることができたのではないかと思っています。
「不登校を経験した人間にしかわからないリアルな苦悩や葛藤」が少しでも伝わっていれば幸いです。

講義を終えて感じたこと
」講義の中でもお話したとおり、私は、不登校問題の一番の肝は以下の2つだと思っています。
- 「学校に行かないこと=悪いこと」という価値観が、社会に広く根付いていること
- その価値観が、不登校の子どもの自己否定感や孤独感を助長していること
だからこそ「不登校でも大丈夫」と思える社会をつくることが何よりも大切だと考えます。

今の日本は「子どもは学校(全日制)に通って当たり前」という価値観が根強すぎるため、
- フリースクール
- オンラインでの在宅学習
- 通信制の学校
- オルタナティブスクール
といった選択肢は「学校という“当たり前”に馴染めなかった子どもの代替え案」として見られがちです。
しかし、本来「学び方」や「生き方」に“当たり前”なんてなく、すべての選択肢が並列であるべきではないでしょうか。
社会に出ると、多様な働き方・生き方が当たり前に存在していて、自分に合う選択を自由に選べます。
それにもかかわらず「学校に行っていない」というだけで子どもを色眼鏡で見る社会は、あまりにも不自然だと思います。

こうした社会を変えていくために最も必要なのは、
- 学校が合う子もいれば、合わない子もいる
という事実を素直に受け止め「正解はひとつではない」と子どもに教え伝える教師の存在だと思います。
すべての子どもを「学校」という枠に押し込めるのではなく、子どもの安心や幸せを最優先に考えた柔軟な関わりができる教師の方が増えていくことを願っています。


こちらの大学では、2025年12月にも講義をさせていただきました。
良いご縁がつながり、大変感謝しています。

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