私立大学にて、学校教師の不登校対応について語る特別講義をおこないました
11月13日(木)に、関西にある某大学で、不登校に関する特別講義をおこないました!
大学講義の活動は、昨年12月に続いて二度目です。
今回はオンライン開催だったので、教育学部の学生さんのほか、外部の聴講者の方も数名参加してくださいました。

講義の内容
今回の講義のテーマは「当事者目線で考える不登校ー学校教師に伝えたい5つのことー」でした。
自身の不登校体験はもちろん、大学院でおこなった不登校研究も照らし合わせながら講義をさせていただきました。
今回の講義で、私が特に強調して伝えたかったことを以下にまとめました。
- 「学校に戻すこと」「再登校に導くこと」だけが進路ではないということを改めて知ってほしい
- そのうえで、子どもに合った生き方や進路を、子どもと同じ目線で考えてほしい
- 対応マニュアルを参考にするのはOKだけど、型にはまりすぎた柔軟性に欠ける対応は、子どもを傷つける可能性が高いということに注意してほしい
- マニュアルに100%依存することはせずに、その時の状況や子どもの特性に合わせた対応をしてほしい
不登校に限った話ではないですが、生き方や進路の正解は一つではありません。
子どもの性格や好きなこと、得意なこと、持って生まれた才能や特性などは、みんなそれぞれ違います。
だからこそ、学校教師を目指す方には、
- マニュアルに依存しない自立力
- 個々の状況に応じた対応を模索する思考力
上記の2つを大切にしながら子どもと向き合ってほしいと強く思います。
常識や正しさを追い求めるのではなく、子どもが自分らしく過ごせる生き方を一緒に考えていける教師の方が一人でも多く増えることを願っています。

学生さんからの感想
※:現在集計中です。
さいごに
今回は、オンライン講義にて不登校体験に関する特別講義をさせていただきました。
不登校やひきこもりは、一見すると、怠けや甘えに見えることもあるかもしれません。
しかし、心の奥底では、大きな不安や葛藤、絶望など、さまざまなネガティブ感情を抱えながら、ギリギリの状態で日々を生きています。
不登校は、自ら学校を拒否しているわけでも『行かない』という選択をしているわけでもなく、ただ「心を守るためにその選択・決断をせざるを得なかった」だけー。
この部分をしっかりと理解できる教師の方が一人でも増えれば、不登校の子どもの苦しみは、ほんの少しだけ和らぐのではないかと私は思っています。
2年連続で貴重な機会をくださり、ありがとうございました!

子どもの繊細な思い・考えに寄り添える教師の方が増えますように……。

